電験3種|電気主任技術者WEBで合格

電気電子工学科1回生だった僕が7ヶ月で電験3種・電験2種の一次試験・電気工事士2級を合格したまとめをブログにします

【電験3種:電力】水力発電所を運用の仕方で分類し、種類と特徴を押さえる

水力発電所の運用の仕方の概要を押さえる

水力発電所の運用方法で重要なのが4つあります。流込み式発電所、貯水池式発電所、調整池式発電所、揚水式発電所です。ここで覚えて欲しいキーワードは、水位調整器、貯水池と調整池の違い、揚水と発電をするタイミングを念入りに覚えておくことが重要です。

流込み式発電所

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(出典:電気事業連合会)
流込み式発電所は一言で言うと、自然流量で発電する水力発電所のことです。発電方法としては、川の自然流量を貯水せず流れるままに流量を取り込み、水車に使用します。水位調整器と呼ばれる水槽の水位を一定に保つように水車へ流れる水量を調整する装置が設けられているのが特徴。電験3種では、水位調整器を持っていることとその意味、川の流れを自然に取り込むので貯水池を持っていないことを覚えておきましょう。

貯水池式発電所

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(出典:電気事業連合会)
貯水池式発電所は一言で言うと、季節の流量の貯水で発電を行う水力発電所のことです。水を貯水するための貯水池持っていて、比較的短い期間にある負荷の変動に応じて、発電を行う。例えば、梅雨の様な豊水期に水を貯水し、全く雨の降らない渇水期に放水することで足りない電力を補うことができる発電所です。電験3種では、貯水池式発電所では貯水池を持っていること、豊水期に水をため渇水期に放流することで足りない電力を補うことができる水力発電所だということを押さえておきましょう。

調整池式発電所

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(出典:電気事業連合会)
調整池式発電所は一言で言うと、負荷の変動に応じて使用水量が調整できる様な貯水池を持つ水力発電所のことです。貯水池式発電所との違いは、調整する期間の長さです。貯水式発電所は比較的長期的な負荷変動に対応する。梅雨とかカラっからの夏とか季節的な。。それに対して、調整池式発電所は、1〜7日間程度の短期間で負荷変動が起きた場合に調整します。電験3種では、貯水式発電所と調整池式発電所の違いは長期的な調整なのか、短期的な調整であることが合格への一歩です。

揚水式発電所

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(出典:電気事業連合会)
揚水式発電所は一言で言うと、下の貯水池から上の貯水池に揚水し、揚水流量で発電を行う水力発電のことです。深夜や週末などあまり電力を使わない軽負荷時の余った電力(余剰電力)を使用して、下の貯水池から吸い上げて上の貯水池に貯水する。そうすることで、平日の昼間の様な電力を使いまくる重負荷時に上の貯水池から落差を利用して発電を行うのが揚水式発電所です。私がこれを初めて知った時感動しました。こんな発電方法もあるのか!という様な感じですw揚水式発電所はとても重要です。電験3種では軽負荷時にポンプで水を下から上に吸い上げて、重負荷時に位置エネルギーを使って発電することを押さえておけば点数につながります。

また、水力発電所の運用の仕方と共に、水車の仕組みについて理解すると段々と水力発電所についての理解が深まると思いますので、ペルトン水車とフランシス水車を理解し、その他小水力発電を覚える。も御覧ください!
denken3.hatenadiary.com